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HSBCのライオン(せつない編)

1935年10月、WW WagstaffとChowさんによって上海で作られたライオン二頭が香港へやって来てからしばらくして、世界は戦争の時代へと突入して行き、日中戦争で次々と中国を占領して行った日本軍は1941年に香港も占領。(T_T)ライオンの居たHSBCビルは日本軍の香港占領地総督部として使われ、この二匹のライオン達は金属類回収令により撤去され、日本へ送られたそうです。
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終戦後、行方不明になっていたライオン達は、日本軍が大阪の倉庫で保管していたのをアメリカ兵によって見つけられ、マッカーサーの命令によって1946年10月、香港のHSBCビル前に返されたそうです。
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香港へ帰って来たステファンとスティットには、戦いの中で受けた銃弾の傷跡がたくさんあり、今もなお残されたままとなっています。(涙)実物のステファンの背中を見ると、ちょっと心が痛みます。(T_T)
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そして、さらに切ないのは、この二頭をデザインしたWagstaffさんと共に働いたChowさんが1977年にHSBCの社内誌インタビューで答えているところによると、師匠であるWagstaffさんには二人の息子が居て、ひとりは英海軍兵として戦争で亡くなり、もうひとりは上海で彫刻家の見習いをしていた時に、日本軍によって殺されたそうです。(T_T)
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自らデザインして世に生み出した二頭の雄ライオンを戦争で傷つけられて没収され、そしてふたりの息子も戦争によって失った英国人のW.W.Wagstaffさん。。。。。

日本人である私が英国人と結婚し、日本軍によって命を失った方の多くの子孫が住むこの香港で、今こうして平和に暮らせていると言うことに、感謝しなければ・・・と思います。



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